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原田泰治イベント日記
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2011年11月11日(金)第15回うえだ城下町映画祭
憧れの山田監督
第15回うえだ城下町映画祭にゲストトークの為、山田洋次監督が多忙の中、上田に来る事になり、どうしても会いたく、また募る話もあるので連絡したところ、列車を一本早めてくれて、楽しい話をする事ができました。山田監督とは2002年、メキシコ・コスタリカ・ニカラグアで映画上映と絵画展を移動しながら文化交流するという企画でご一緒に旅をしました。その際、映画の話や芸術について毎晩遅くまで楽しい時間を過ごすことができました。そんな縁で「隠し剣 鬼の爪」の映画ポスター制作を僕に任せていただいたり、憧れの吉永小百合さんに「母べえ」のロケ中に会わせていただき、記念の写真も撮ることができました。

憧れの山田監督との記念写真
憧れの山田監督との記念写真
現在日曜日のNHKBSで山田洋次監督が選んだ100本の映画は、現在日本が抱えている家族の問題など考えさせる映画が毎週放送されています。山田監督の魅力は、人間の原点をいつも見つめ、振り返り、映画にしています。 上田では、あまり時間がなく少し残念でしたが、来年の1月になったら時間をとりゆっくりと話せる機会を作りましょうと約束して別れました。これからもどんどん山田監督にふさわしいテーマで映画に取り組み、僕達にスクリーンから語りかけてほしいと思っています。


2011年11月19日(土)諏訪市原田泰治美術館
第8回絵画キルト大賞受賞式
毎年人気の高い絵画キルト展が、8回目を迎え今月の12日から始まりました。審査員として何枚ものキルトを見てきましたが、年々レベルアップしていていつも驚かされます。一緒に審査してくれる、小関先生や斎藤先生もそのレベルの高さに毎年驚かれるそうです。

キルト大賞には、今回で3回目の受賞となる滝澤きみ子さんの「春風」が選ばれました。審査員も名前を知らされず審査するので、お名前を見てびっくりしたのと、納得したのと両方の気持ちがありました。滝澤さんは3回目ですので次回からは招待作家として出展していただくようになります。受賞のコメントで滝澤さんは「自分自身も最初は落選していました。そのときに同じ絵でキルトを作った作品が入選し、その作品を穴があくほど見て研究しました。」と話してくれました。皆さん受賞に至るまでは研究と苦労をされているのだと実感しました。
大賞受賞作品の前で
大賞受賞作品の前で
今年は3月に大震災があり、日本中が悲しみに包まれました。キルトに応募して下さる方の中にも東北の方が沢山います。それで、少し間をおこうと思い、来年のキルト大賞は8回分の大賞・優秀賞を集めたキルト大賞展という形で行いたいと思います。イベントとして、僕とキルト作家の小関先生・斎藤先生のトークショーと、キルトの先生方の講習会を行いたいと思っております。キルトに興味があってもやり方がわからない、もっと多くのことを学びたいという方がいらっしゃったら、是非参加いただけたらと思います。

最近は、諏訪地域の方の応募も増えており、地域にも密着したキルト展になって来た事、僕は嬉しく思います。今回も大作ぞろいですので是非見に来て下さい。

2011年10月16日(日)片倉館[長野県諏訪市
第11回ふれあい絵画教室「みんなで絵を描こう」
今年で11回目を迎えた子供達との絵画教室が、国の重要文化財に指定された片倉館で16日に行われました。今回は60人ほどの子供たちが参加してくれました。前日まで雨が降っていたのですが、僕が晴れ男なのでしょうか、当日は雲ひとつない晴天になり、逆に暑すぎるくらいの良い天気でした。

片倉館を写生するのは今回で2回目です。前に片倉館を描いてもらったとき、被写体が複雑すぎて、子どもたちは苦戦したのを覚えていたので、しばらく片倉館ではやらなかったのですが、今回重要文化財に指定されたこともあり、描いてもらったところ、2時間半の短時間にしてはとても良い作品が多くびっくりしました。みんなそれぞれの着眼点で見方が違うのでとても面白く、僕も勉強になりました。
秋晴れの中での絵画教室
秋晴れの中での絵画教室
最近の学校の授業では絵を描いたり写生したりする時間があまりないそうで、子供達も、絵具のチューブから出したものをそのまま塗ろうとする子が、今までの絵画教室をやっている中で多かったのですが、今回参加してくれた子たちの多くが、この絵画教室に何回も来てくれている子が多く、色の混ぜ方、物のとらえ方が上達しています。年々大人になり、絵も上達してく姿を見ると、僕も71歳になったけど、負けてはいられないとつくづく思います。

子供達の絵を講評した後、質問の時間があり、その中で「原田先生は絵を描いている時に間違えたらどうするのか」という質問がありました。「学校での算数や国語など授業は答えがきちんとあってそれを考え解いていくのですが、絵画の世界には答えがない、僕は間違えたまま進んでいきます。それが後になってとても良い個性を引き出してくれるのです。」と答えました。今の子供達は、学校や塾などで多くの答えを求められているため、全ての物事にも答えがあると思うのではないかと感じました。英語も数学も国語もとても大事な勉強だと思います。ただ、子供達の感性を育てるには、美術や音楽が必要なのだと思います。

美術、音楽の授業は、昔に比べて縮小傾向にあるようですが、こういった絵画教室を開くことで子供達の感性を育てるお手伝いになっていたら嬉しく思います。


秋色の作品が沢山出来ました
秋色の作品が沢山出来ました

2011年9月23日(金)ハーモ美術館[長野県諏訪郡下諏訪町]
まちじゅう芸術祭「SUWAサロン」
諏訪湖周まちじゅう芸術祭の一環として、23日に下諏訪町にあるハーモ美術館で諏訪市長・山田勝文氏、諏訪湖アートリング協議会会長・宮坂徹氏、芸術家・中村哲也氏、そして僕の4人でパネルディスカッションをしました。

地方の観光の現状、それにおいて芸術に何ができるのか、その可能性について議論しました。諏訪湖アートリングが発足したのも、湖周に16カ所もの美術館・博物館などの文化施設があるところは、日本探してもなかなかない、そんな良い条件の中にあるのに、協力しないのはもったいないという意見が多くあったことがきっかけです。まだアートリングは発足して一年も経っていないので、活動はこれからのなのですが、施設間が協力できるような形になりました。これからは若い芸術家の方々が諏訪へ集まり、芸術活動できるような環境になることが大事だと思います。生活環境や制作活動環境においては、良い場所なのですが、芸術で生活していくには、仕事が多く集まる都会に皆さん行ってしまうのが現状です。
最初講演をしました
最初講演をしました
僕がそのような状況でも諏訪を拠点に置くのは、都会の流行に取り込まれず自分の感性で制作できるのが一番のメリットでした。そのこだわりに、周りの仕事関係の皆さんも理解していただき諏訪での活動が形になっていったのです。

諏訪を芸術の街にするには、諏訪の人々の理解と協力が最も大切なことで、時間もかかると思いますが、実現したら素晴らしい光景が広がっている、そんな気がします。観光で来ていただいた方に、癒しと感動、そして新しい発見を胸にお帰りいただけるのが芸術の街の姿なのではないでしょうか。


パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子

2008年1月28日[月]
「お嫁入り」贋作報道について
1月26日、僕が1983年に描いた朝日新聞日曜版掲載の「お嫁入り」という絵の贋作が売られていたことがわかりました。

その日、その絵を購入された方が諏訪市原田泰治美術館へ来館し、ちょうど展示中であった「お嫁入り」を見て、贋作であることが発覚したのです。

この贋作は、52cm×44cmの縦型で、油絵で描かれており、絵の中に「Taizi」とサインがありました。それに対して僕の絵は31cm×35cmの横型で、退色に強いアクリル絵具で描き、絵の中にはサインは入れていません。

第一、僕は絵を手放さないことにしてきました。

実は贋作が出たことがわかったのはこれで2度目になります。

2006年7月にインターネットオークションで、僕の「舟屋」という作品の贋作で「もやる舟屋」というタイトルの絵が出品されていました。その時は、落札になる前に見つかった為、被害を止めることができました。
「お嫁入り」(オリジナル)
「お嫁入り」(オリジナル)
贋作
贋作

「舟屋」(オリジナル)
「舟屋」(オリジナル)

贋作
贋作
前回の贋作と今回の贋作は、どうやら同じ人が描いたものであることが、絵を見比べるとわかります。僕はこの2枚だけではなくて、随分出回っているのではないかという気がしてなりません。

僕は以前から、絵というものは僕の子供みたいなもので、今まで手放さずにいたので贋作が出たということは非常に悲しいし、正直怒りを感じています。

もしも、どこかで僕の原画と称する絵と出会ったら、必ず諏訪市原田泰治美術館、またはこのホームページへ問い合わせて下さい。みなさんにこれ以上ご迷惑をかけたくないからです。
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